Dash (暗号通貨)

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Lua エラー: 内部エラー: インタープリターは終了コード 127 で終了しました。Dashダッシュ)(英:Dash、旧称:DarkcoinXCoin)とは即時決済機能(InstantSend)と匿名決済機能(PrivateSend)を提供するオープンソースプロトコルに基づくPeer to Peer型の決済ネットワークおよび暗号通貨である。2015年3月25日に「Darkcoin」から「Dash」に名称が変更された。この名称は「Digital Cash」の混成語である。

Dashは分散型ガバナンスと予算編成システムからなる世界初のDAO分散型自律組織)でもある。[1]

Dashは、ビットコインからのフォークである[2]が、アルゴリズムSHA-256を使用するビットコインとは異なり、proof-of-workにX11という連鎖ハッシュアルゴリズムを使用している。ブロックチェーンのブロックの生成は約2.5分ごと。

2017年7月20日現在、6番目に時価総額の高い暗号通貨。[3]

歴史[編集]

DashはもともとXCoin(XCO)として2014年1月18日にリリースされたが、翌月の28日に名称がDarkcoin(DRK)に変更された。さらに2015年3月25日、DarkcoinはDash(DASH)と改称された。

ローンチ後最初の2日間で、約190万コインが採掘された。これはDashの現在の供給量の約4分の1(2017年6月現在)である。[4] Dashの創設者であり、リード開発者であるEvan Duffieldは、この「インスタマイン」と呼ばれる過剰な供給について、誤って破損した値を使ってブロック報酬を計算しようとし、難易度が正しく変換されなかったことが原因であると認めた。問題が解決した後、Evanはインスタマインなしでコインを再開することを提案したが、コミュニティは圧倒的に反対多数だった。その後、彼は最初の分配を広げるためにコインの「エアードロップ」を提案した。コミュニティはこの提案も拒否した。このように、最初の供給はそのままにプロジェクトの開発が続けられた。なお、採掘されたコインの大部分は数か月間、暗号通貨取引所において極めて低価格で流通していた。[5] その後、2017年3月30日に開催されたイベント(Dash Open House)でEvan Duffieldは自身のマスターノードの稼働を停止し、所有する256,000DASHのうち8割をコミュニティのために与える考えであることを表明している。[6]

Dashの開発を担当するDashコアチームは、現在30人のフルタイム開発者、20人のパートタイム開発者、および数十人のボランティアで構成されている。すべてのコアチームのメンバーの報酬はDash DAOの予算から支払われるため、利益相反につながる寄付やスポンサーシップに依存していないことが特徴である。今日までにDashの開発者は、承認時間の遅さ、ブロックサイズの増加、分散型ガバナンス、自己資金の調達など、多くの暗号通貨が抱えている問題を解決している。

CoinMarketCapによると、2017年6月のDashの取引量は1日あたり約1億ドルであり、Dashの時価総額は一時14億ドルを超えた。DashはBitcoinTalk上で最もアクティブなアルトコインコミュニティになり、6400ページ以上、133,000件の返信、790万件の閲覧に達した。

テクノロジー[編集]

マスターノード[編集]

ネットワーク上のすべての作業がマイナーによって実行されるビットコインの1層ネットワークとは異なり、Dashは2層ネットワークを採用している。新しいブロックの生成などの特定のネットワーク機能はマイナーによって処理される。Dashネットワークの第2層は、プライベートセンド、インスタントセンド、およびガバナンス機能を実行する「マスターノード」で構成されている。 マスターノードは、シビル攻撃を防ぐために1000DASHを担保として要求している。その担保はいつでも使うことができるが、使った段階でネットワークから関連するマスターノードが削除される。マスターノードは重要なネットワーク機能を提供するため、ブロック報酬をマイナーと分け合う。マスターノードとマイナーはそれぞれブロック報酬の45%を獲得する。ブロック報酬の残りの10%はDash DAOの予算となる。[7]

プライベートセンド[編集]

プライベートセンド(PrivateSend)はCoinJoinをベースとしたコインミキシングサービスである。これは、単一のウェブサイトではなくマスターノードを使用すること、複数のマスターノードとの混合による連鎖、特定の金種のみを受け入れるようにミキシングを制限すること(例えば、0.01DASH、0.1DASH、1DASH、10DASHなど)で成り立つ。PrivateSendトランザクションに許可される最大値は1000DASHである。

繰り返し使用される中で、ユーザーの財布に組み込まれている金種を事前にミキシングするというより高度な方法が開発された。PrivateSendを実装することで、マスターノードはDSTXと呼ばれる特別なネットワークコードを使用してトランザクションを提出することもできる。

2016年6月、DarkSendはPrivateSendに名称が変更された。

現在の実装では、複数のユーザーからの同一の入力を複数の出力を持つ単一のトランザクションに結合することによって、トランザクションにプライバシーを追加する。同一の入力のため、取引は通常、直接追跡することができず、資金の流れを難読化する。

なお、プライベートセンドはオプションの機能である。

インスタントセンド[編集]

インスタントセンド(InstantSend)は、数秒以内に取引を成立させるサービスである。このシステムにより、入力は特定のトランザクションにロックされ、マスターノードネットワークのコンセンサスによって検証される。競合するトランザクションとブロックは拒否される。合意に達することができない場合、トランザクションの検証は標準的なブロック確認によって行われる。InstantSendは、ビットコインなどの他の暗号通貨のように承認時間を長くすることなく、二重支払の問題を解決している。

2016年6月、InstantXからInstantSendに名称が変更された。[8]

なお、インスタントセンドは決済時にユーザーが選択する機能である。

エボリューション[編集]

Dashは技術に詳しくなくても簡単に使用できるデジタル通貨を目指し、エボリューション(Evolution)と呼ばれる大量採用に適したユーザーフレンドリーなプラットフォームを現在開発中[9]で、2018年6月にVersion1のリリースが予定されている。

ガバナンスと資金調達[編集]

マスターノードの所有者には 、予算提案または重要な決定に対する議決権が与えられる。マスターノード一つにつき一票の投票権がある。賛成票から反対票を除いた数がマスターノードの総数の10%以上に達することで提案は可決される。提案は5DASHを支払うことで誰でも作成することができる。提案が可決されると平均約28.8日ごとに生成されるスーパーブロックから提案者が指定するアドレスに要求された額が支払われる。[10] 2017年7月現在、月間約100万ドル相当のDashが予算として利用可能である。[11] 可決された予算提案の総額が月間の予算額を上回った場合は、賛成票の多い提案が優先される。逆に下回った場合、予算は内部留保されず、キャリーオーバーされることもない。つまり、予定されているDashの発行数量が減ることとなる。[12]

為替レート[編集]

現在のDASHの為替レート
CoinGecko JPY USD

出典[編集]

外部リンク[編集]